柄谷行人を解体する

批評家・柄谷行人を―カント、マルクスを視軸にして―読む

イスラーム哲学とキリスト教中世

山内史朗「存在論と論理学のはざま」
イスラーム哲学とキリスト教中世 I 理論哲学』(竹下正孝・山内史朗編、岩波書店

 まず、神学と言っても、民間信仰と結びついたり、異端的信仰の温床となったりする場面と、規範性を具え、既成の秩序と結びつく場面とで対比が生じる。キリスト教では一二、三世紀の異端運動が代表的なものであり、イスラーム教では、聖人信仰や精霊崇拝などがある。

 ただ、西洋の一三世紀においては、図式はかなり複雑なものとなる。アリストテレスの哲学がイスラーム経由で導入されたためである。しかも、新プラトン主義やユダヤ思想もそこに入り込んでくる。


2012年07月05日(木)
decocooln
@sasaki_makoto 先日リンクに貼ったwikiの参考文献がだいたい最初に手に取る本になるかと思います。キリスト教に関しては岩波版の新訳聖書翻訳委員会編集版がお手軽なお薦め版です http://t.co/THMkDhe9
posted at 18:22:56

sasaki_makoto
@decocooln ご丁寧に有難うございます。マンガ家をされてるそうで羨ましいです。佐藤優も「地動説が支配的になって、神は人間の中にあると考えるようになった」という話でした。
posted at 18:22:26

decocooln
@sasaki_makoto かわりに信者による信者のための学問である、という側面が外せないところがあります。近年の史的イエス論争以降からは歴史学社会学的アプローチから、紀元前1世紀以降当時のパレスチナを歴史的に分析する方法論で、結果的に多少客観的な要素が加わっています
posted at 18:19:05

decocooln
@sasaki_makoto 聖書とか仏典とかの一次資料を読むのがいいと思います。キリスト教の場合は新約からでもとりあえずOKです。いわゆる神学は簡単に言うと、神の存在証明をひたすらやっている学問なので、時代毎に何が神の存在を信じるためのファクターだったかがわかって面白いです
posted at 18:15:49

sasaki_makoto
@decocooln 正しい「最初に読むべき本のリスト」はどんなものですか?
posted at 17:46:57

2012年07月03日(火)
decocooln
@sasaki_makoto 出てくる名前がネタすぎて、そろそろネタで話しかけられているのかそうではないのかよくわからなくなってきたので、とりあえず知的好奇心を満たすのは楽しいですよね、とマジレスっておきます。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8A%E3%82%B6%E3%83%AC%E3%81%AE%E3%82%A4%E3%82%A8%E3%82%B9
posted at 23:26:36

sasaki_makoto
@decocooln 以前、佐藤優の講演を聞いて、キリスト教と神学に区別があるのかと思い、今回、エリアーデ世界宗教史』を読み始めて、宗教、神話、歴史とは何かを考えてます。思想はそれほど意識していません。とりあえず『世界宗教史』を最後まで読もうと思ってます。

posted at 19:16:58
decocooln
@sasaki_makoto そうですか。じゃあ最初に読むべき本のリストを間違えていると思います。
posted at 18:23:47

sasaki_makoto
@decocooln バックボーンといいますか、まあ僕は高校の教科書ぐらいの知識しかないかもしれません。カウツキーが強調していた訳ではないですが、最初に無かったイエスにまつわる伝説が、後に仏教などによって補われたと示唆しているようです。https://t.co/1Km0BM7X
posted at 17:08:17

2012年07月02日(月)
sasaki_makoto
@decocooln カウツキーもそう書いていたようです。なぜ情報が少ないのか?(こういう言葉ではありませんが)という疑問が論考のキッカケでした。
posted at 09:57:04

decocooln
@sasaki_makoto 実際、キリスト教成立時における仏教の影響を立証するのは相当困難というか無理だと思います。大まかなイエスのバックボーン(キリスト教外での本人の存在記録自体が「磔刑にかけられたそういう名前の人物がいた」と言う程度ですし)をまずご存知ですか?
posted at 09:53:29

decocooln
@sasaki_makoto ただ、一応原始キリスト教専門(途中リタイアしましたが)の立場的に見て、そうした考察と思想史的アプローチは方法論も文脈も異なることを踏まえていないと、単なるトンデモになるよね、と言いたいだけです。
posted at 09:50:21

decocooln
@sasaki_makoto 忙しかったんですみません。何度も言っている通り、考察の価値が無いとは思いませんよ。それが自分にとって意味のあることであれば。また、比較宗教学とか文学的な文脈では実り豊かなものになると思います。エリアーデは示唆に富んだ考察が楽しいですし。
posted at 09:46:25

sasaki_makoto
@decocooln 宗教も思想も与太話という人がいるかもしれません。マリア=マヤ説にはあまり考察の価値が無いと思いますか?カウツキー『キリスト教の起源』、エリアーデ世界宗教史』を、特に後者の博識に驚きながら興味深く読んでいる所です。
posted at 09:41:02

2012年06月28日(木)
decocooln
@sasaki_makoto もちろんその意義はあると思います。魅力的なテーマですし。ただ、おそらく先日のまとめからいらしたのかと思いますが、宗教思想成立史として考察するには何段階もクリアしなければならない前提があるので、そこをすっ飛ばして語っても与太話にしかならないと思うです。
posted at 17:47:14

sasaki_makoto
@decocooln なぜ類似点があるかは考えてもいいと思います。
posted at 17:36:42

decocooln
比較宗教学的な文脈と思想史の文脈は切り分けた方がいいと思うというか。大抵の神話や宗教思想に類似点は見出せるので。 RT @sasaki_makoto: エリアーデ世界宗教史3』に仏教と聖書の似たような比較がありました。http://t.co/fwrQTGuc
posted at 17:32:59