柄谷行人を解体する

批評家・柄谷行人を―カント、マルクスを視軸にして―読む

イエスの最期

新訳聖書の各福音書には重複した記述があり
日本書紀における本文と一書の関係のようだ
三種の神器は本文ではなく一書に出てくる)。
マルコによる福音書よりマタイによる福音書の方が
エピソードが増えていて
後者になるほど日本書紀での本文に相当するのだろうか。


新約聖書』(新訳聖書翻訳委員会訳、岩波書店
「マルコによる福音書」(佐藤研訳)

15 イエスの最期(マタイ二七45-56、ルカ二三44-49、ヨハネ一九28-30)

 33さて、第六刻になると闇が全地を襲い、第九刻におよんだ。34そして第九刻に、イエスは大声で叫んだ、
 「エロイ、エロイ、レマ、サバクタニ」。
これを訳せば、「わが神、わが神、どうして私をお見棄てになったのか」、という意味である。35すると、かたわらに立っていた者のうち何人かが、これを聞いて言い出した、「見ろ、エリヤを呼んでいるぞ」。36そこである者が走って行き、〔そして〕海綿を酢で充たした後、葦〔の先〕につけ、彼に飲まそうとして言った、「さあ、エリヤがこいつを降ろしにやってくるかどうか、見てやろうではないか」。37しかしイエスは、大声を放って息絶えた。

16 補遺2 復活者の出現と昇天

 9〖彼は週の初めの日の朝早く起き上がり、最初にマグダラの女マリヤに現れた。〗


「マタイによる福音書」(佐藤研訳)

1 イエスの誕生(ルカ二1-7)

18彼の母マリヤはヨセフと婚約していたが、二人が一緒になる前に、彼女は精霊によって身重になっていることがわかった。

 浸礼者ヨハネの活動(マルコ一2-8、ルカ三1-17、ヨハネ一19-28)

3 4また、このヨハネ自身は、らくだの毛ごろもから作られた着物を着、その腰には皮の帯を締めていた五.

五 王下一8のエリヤの服装に似る。もっとも、当時の遊牧民に共通した服装でもある。

27 イエスの十字架刑(マルコ一五20b-32、ルカ二三26-43、なおヨハネ一九17-27参照)

35また、彼らは彼を十字架につけた後、籤を引きながら彼の衣服を分けた。

 イエスの最期(マルコ一五33-41、ルカ二三44-49、ヨハネ一九28-30)

50しかしイエスは、再び大声で叫びながら、息を引き取った。


ルカによる福音書」(佐藤研訳)

23 イエスの最期(マルコ一五33-41、マタイ二七45-56、ヨハネ一九28-30)

46そしてこれを言った後、彼は息絶えた。