柄谷行人を解体する

批評家・柄谷行人を―カント、マルクスを視軸にして―読む

ここがロドスだ、ここで跳べ

アイソーポス(イソップ)寓話集「駄ぼらふき」

 ここがロドスだ、ここで跳べ(サルトゥス)。


ヘーゲル『法の哲学』序文

 ここにバラが、ここで踊れ。


カール・バルト "Der Romerbrief"
『ローマ書講解 上』(小川圭治・岩波哲男訳、平凡社ライブラリー

 ここがロドスだ(ヒック・ロドゥス)、ここで踊れ(ヒック・サルタ)。


オットー『聖なるもの』(久松英二訳、岩波文庫

 実際、われわれは、いと高き方にいつもDuで呼びかけることはできない。聖テレサは神に「陛下」と話しかけ、またフランス人は好んでVous〔二人称の敬称〕を使う。

久松英二「訳注」

 「オレンダ」(Orenda)とは、イロコイ語(北米先住民族の一つであるイロコイ族の言葉)で、呪術的な秘密の力を意味する。



柄谷行人氏は、講演で
ベルクソンの『道徳と宗教の二源泉』への批判を
用意していると言っていた。


柄谷行人『哲学の起源』(岩波書店

 そのため、この時期の変化を、観念的上部構造の次元に起こった精神的革命あるいは進化として見る見方が生まれる。その代表的な例は、アンリ・ベルクソンの『道徳と宗教の二源泉』である。