柄谷行人を解体する

批評家・柄谷行人を―カント、マルクスを視軸にして―読む

ソーカル、ブリクモン『「知」の欺瞞』(1998年、岩波書店)

ポール・ヴィリリオ "L'Espace critique"

なかでも最高峰は、思うにゲーデルの定理であろう。


ソーカル、ブリクモン『「知」の欺瞞』(岩波書店

いうまでもないが、ゲーデルの定理が登場しないようでは、この業界の仕事として完全ではない。

実際には、存在証明という手法はゲーデルの仕事などよりもはるかに古い。そして、ゲーデルの定理の証明は、ヴィリリオがいうのとは違って、完全に構成的である。ゲーデルは、(公理系が無矛盾だとして)その公理系の中では証明も反証もできないような命題を作ってみせたのである。


宮沢賢治 農民芸術概論綱要 http://www.aozora.gr.jp/cards/000081/files/2386_13825.html


渡辺二郎「訳注」
フッサールイデーン I-II 純粋現象学現象学的哲学のための諸構想(イデーン) 
第1巻 純粋現象学への全般的序論』(渡辺二郎訳、みすず書房

(ロジェ・)シュミットは、ゲーデルの不完全性の証明(一九三一年)によって、フッサールの「確定的多様体」という数学の性格づけは維持し難くなったと言うが(『フッサールの数理哲学(数学の哲学)』S. 81)、「確定性」と「完全性」が全く同義なのか否か、その他、種々検討すべき問題は残されている。