柄谷行人を解体する

批評家・柄谷行人を―カント、マルクスを視軸にして―読む

平松守彦・丸山眞男「きしみあいから独創が生まれる」

アーレントは、トクヴィルの議論からタウンシップを知ったのではないかと思う。またイソノミアよりタウンシップを強調したかもしれない。福沢諭吉トクヴィルの言うタウンシップに関心を持ったというのは興味深い。日本の幕府・政府に対する地方の自治のあり方にどれだけ影響したのだろう。


平松守彦丸山眞男「きしみあいから独創が生まれる」 朝日新聞 一九八七年八月一四日
丸山眞男座談9』(岩波書店

丸山 福沢(諭吉)は、トクヴィルの『アメリカのデモクラシー』の英語版を棒線を引っ張って熟読しているんです。トクヴィル自身アメリカに行って、もっとも深い印象を受けたのが、アメリカのタウンシップです。この言葉はちょっと訳せないんですけど、いわば一種の小都市自治制ですね。
平松 タウンミーティングという言葉がありますね。
丸山 そう、それがデモクラシーの基礎なんです。教会を中心に小集落があって、その住民すべての協議によって自治を行っていく。
平松 まさにそれが自治の出発点でしょうね。


アレクシ=シャルル=アンリ・クレレル・ド・トクヴィル(Alexis-Charles-Henri Clérel de Tocqueville、1805年7月29日 - 1859年4月16日)は、フランス人の政治思想家。

彼の政治的手腕はなかなか鮮やかなものであったが、1851年、ルイ=ナポレオン(後のナポレオン3世)のクーデターに巻き込まれて逮捕され、政界を退くことになる。

1831年アメリカを旅行。
1835年、第1の『アメリカの民主政治』出版。
1840年、第2の『アメリカの民主政治』出版。
1849年、バロー内閣の外務大臣

トクヴィルが19世紀初頭に当時新興の民主主義国家であったアメリカ合衆国を旅して著した『アメリカの民主政治』は近代民主主義思想の古典であり、今もなおアメリカの歴史及び民主主義の歴史を学ぶ際には欠かせない教科書の一つとなっている。日本では福澤諭吉が紹介している。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%AC%E3%82%AF%E3%82%B7%E3%83%BB%E3%83%89%E3%83%BB%E3%83%88%E3%82%AF%E3%83%B4%E3%82%A3%E3%83%AB


2007年12月01日 22:56 吉祥寺・丸山眞男

近くに、東京女子大
法政一高(移転したらしく、跡地にマンションを建てている)、
武蔵野美術大学村上龍の出身校?ユーミン多摩美術大学らしい)や
僕の旭川の実家の墓のように送電線と鉄塔がありました。

丸山眞男集』(岩波書店)全16巻を読んで
さすが丸山と思ったのは、政治論の中での「続日本紀」の知識です。