柄谷行人を解体する

批評家・柄谷行人を―カント、マルクスを視軸にして―読む

民主主義は物質的成功を羨望する

ツヴェタン・トドロフ『啓蒙の精神 明日への遺産』(石川光一訳、法政大学出版局

それは、あらゆる権力の源は人民に存するのであって、一般意志に勝るものは何も存在しないというものである。

全体主義マルクス主義と西欧民主主義は、物質的成功のみを羨望する、同種のイデオロギーのほぼ区別しがたい変種である。

唯一至当な源泉である全体の利益は、ルソーが一般意志と呼ぶもののうちに表現される。

インターネットが呼び起こした希望、管理されない個人たちが発し、誰もがアクセス可能なこの情報もやはり空虚なままに終わる可能性がある。


大澤信亮『神的批評』の可能性とその排除 http://d.hatena.ne.jp/HowardHoax/20101110


Eloge de l'ombre 陰翳礼讃 谷崎潤一郎


Nobukuni_Koyasu
岩波書店刊『劉暁波文集』について重要な事態の進展があった。同書の版権をもつドイツのフィッシャー社より岩波に、同書の市場からの撤回と新版の発行、また新版から「解説」の削除を求める書信がすでに発信された。
約20時間前

昨日、ガラガラの早稲田で研究会をやった。自粛という名の停滞。教師も学生も自粛して一体何をしているのか。
8:46 AM Apr 10th

岩波書店刊『劉暁波文集』に対する私の抗議についての既存のメディア(新聞社/出版社)からの応答は皆無である。市民的抗議に対するメディアの対応は中国と日本とで本質的に変わりはない。市民がもつ情報的武器とは何かを教えている。
9:17 AM Apr 9th

現代中国の状況をふまえることで、橘樸のいう中国の「官僚階級論」も「永久飢饉論」も分かってきた。これは1928ー30年の橘の言説である。昭和初期はいろいろな意味で平成の現在に重なってくる。 
8:41 PM Apr 8th

劉暁波文集』は出版権をもつドイツのフィシャー社から岩波に売り込まれたようだ。出版資本の国際取引によって、『劉暁波文集』は中国当局的な読み方の解説付きで岩波から出されることになる。この事態を獄中の劉暁波は知らない。
9:57 PM Apr 7th

昭和初期の政治的事件、満州事変(1931)も5.15事件(1932)も関東大震災(1923)からの日本の復興過程の事件だと見ることができる。昭和前期史をもう一度しっかり見ておくことが必要である。
10:01 AM Apr 6th

大川周明の『日本精神研究」は震災後の精神復興の呼び声に応えて書かれたものである。だから彼において「日本精神」とは日本の復興を可能にする革新的改造のエートスであった。これは私の研究会(9日/早稲田)報告の予告である。
1:45 PM Apr 4th

行事が延期されたり、中止されたりしている。だが自粛の名をもって批判的言論活動を停滞させてはならない。むしろ活発にすべきである。復興の力になる市民的社会力を形成するのはそうした言論活動である。
9:59 PM Apr 2nd

大きな災害の報道の中で、岩波書店劉暁波文集』の正しからざる刊行が見過ごされてよいとは思いません。これは出版史上に残る汚点です。
2:44 PM Apr 1st

詳細はこちらをご覧くださいhttp://bit.ly/i12IEo
12:53 PM Apr 1st

岩波書店によるこの書の刊行は、岩波書店の歴史だけではない、日本の出版史上に汚点を残す大きな不正である。それは道徳的にも、思想的にも許されるものではない。くりかえしていうが、正しくないのは岩波書店によるこの書の刊行のあり方であって、『劉暁波文集』の内容にかかわることではない。
12:51 PM Apr 1st

この出版は正しいか─岩波書店劉暁波文集』刊行の大きな疑問岩波書店が『最後の審判を生き延びて』というタイトルを付して2月25日付けで刊行した『劉暁波文集』について大きな疑問がある。疑問は岩波書店によるこの書の刊行のあり方にかかわるものである。
12:50 PM Apr 1st