デリダは間違っていて柄谷は正しいか
土曜、アキバで佐山愛のイベントの後、
新横浜からこだまの自由席、7号車(多分、禁煙)に乗った。
静岡に着く時、近くで
シルバーの折り畳み携帯電話で
「バスが間に合わない?タクシーにしよう」と
話しているのは柄谷行人氏だった。
一緒の女性は夫人らしい。
日曜、有度サロンにて、柄谷行人氏。
「湾岸戦争の時、僕は反対運動をしていやらしい攻撃を受けていたが
その頃、デリダに会った。
デリダは湾岸戦争に対してアメリカを支持するような発言をし
それについて訊いても曖昧な態度であった。
それ以来、僕は彼の言うディコンストラクションは
レトリックに過ぎないのではないかと疑うようになった」
「一つの原理に捕らわれない、
それを僕はトランスクリティークと言っているんです」
「ヨーロッパで、ラテン語がギリシャ語ではなく
言語として権威を持ったのは、ギリシャ語は話す人がいたからです。
ラテン語を話す人はなく、統一された読み方も無い。
東アジアでのその役割は漢文だった」
磯崎新氏の甲骨文字のクラック(ひび)を
9・11のクラック(破壊)後の建築と結びつける
漢字論は陳腐な印象だった。
終了後、新横浜までこだまに乗り
青山菜々のイベントに行きました。