柄谷行人を解体する

批評家・柄谷行人を―カント、マルクスを視軸にして―読む

デリダは間違っていて柄谷は正しいか

sasaki_makoto2008-11-17

土曜、アキバで佐山愛のイベントの後、
新横浜からこだまの自由席、7号車(多分、禁煙)に乗った。

静岡に着く時、近くで
シルバーの折り畳み携帯電話で
「バスが間に合わない?タクシーにしよう」と
話しているのは柄谷行人氏だった。
一緒の女性は夫人らしい。


日曜、有度サロンにて、柄谷行人氏。


湾岸戦争の時、僕は反対運動をしていやらしい攻撃を受けていたが
その頃、デリダに会った。
デリダ湾岸戦争に対してアメリカを支持するような発言をし
それについて訊いても曖昧な態度であった。
それ以来、僕は彼の言うディコンストラクション
レトリックに過ぎないのではないかと疑うようになった」


「一つの原理に捕らわれない、
それを僕はトランスクリティークと言っているんです」


「ヨーロッパで、ラテン語ギリシャ語ではなく
言語として権威を持ったのは、ギリシャ語は話す人がいたからです。
ラテン語を話す人はなく、統一された読み方も無い。
東アジアでのその役割は漢文だった」


磯崎新氏の甲骨文字のクラック(ひび)を
9・11のクラック(破壊)後の建築と結びつける
漢字論は陳腐な印象だった。


会場にいた岡崎乾二郎氏もトークイベントに参加。



終了後、新横浜までこだまに乗り
青山菜々のイベントに行きました。