柄谷行人を解体する

批評家・柄谷行人を―カント、マルクスを視軸にして―読む

悲劇の誕生

F・ニーチェ悲劇の誕生』(西尾幹二訳、中央公論社

この夢がどんなに生き生きとした現実性をそなえていても、われわれは、やはりこれは仮象であるという感じをほのかながらいだくのである。


高橋順一「訳注」テオドール・W・アドルノヴァーグナー試論』(作品社)

ヘルベルト・フォン・カラヤンHerbert von Karajan 1908-1989)。
ナチス入党の前歴を持ちながら、戦後ウィーン国立歌劇音楽監督ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団常任指揮者等世界の楽壇に君臨し「帝王」とも呼ばれた。


折口信夫「異郷意識の進展」『折口信夫文芸論集』(安藤礼二編、講談社文芸文庫

数年前、熊野に旅して、真昼の海に突き出た大王崎の尽端に立った時、私はその波路の果に、わが魂のふるさとがあるのではなかろうか、という心地が募って来て堪えられなかった。