柄谷行人を解体する

批評家・柄谷行人を―カント、マルクスを視軸にして―読む

福島のことを忘れてくれるな

高橋まこと×松本哉「福島のことを忘れてくれるな」
柄谷行人ほか『脱原発とデモ』(筑摩書房

 高橋 氷室(京介)や布袋(寅泰)みたいにドームで何かやって集めてっていうのとはまた別に、大口でなくても俺には俺のやれる範囲でやってる。


ベルクソン『道徳と宗教の二源泉』(岩波文庫

 古代の遊牧民がそうだったように、すべての人がすべての人に対して戦わねばならない。


ポパーは「開かれた」「閉じた」という言葉を
数学をイメージして使っていたのかもしれない。
ポパーユダヤ人として
プラトン=ナチズムの閉じた社会を批判したのか。
ポパーは、マルクスが考えた革命は底辺部からの平等主義であったが
ロシアにおいてその理論が政治権力が先行する集団主義に変形した
と考えたようだ。


K・ポパー『果てしなき探求 知的自伝 上』(森博訳、岩波書店

 アードルフ・ヒトラーは、ウィーンに滞在した彼の初期の時代に、後者の施設――「浮浪者収容所(アジュール・フューア・オプダハローゼ)」の収容者だった。

 この問題は、いうまでもなく、カントの第一アンチノミーの一部(空間に関する部分)であり、それは(特に時間に関する部分が付け加えられるならば)深刻な、今なお未解決の哲学的問題である――宇宙は有限半径の閉じたリーマン空間であるということを証明してこの問題を解決しようとするアインシュタインの望みが多かれ少なかれ棄てられて以来、とりわけそうである。


K・ポパー K. Popper
一九〇二―九四。ウィーンのユダヤ人家系に生まれる。四九―六九年、ロンドン大学教授。批判的合理主義の立場を打ち出し、科学方法論の領域では「反証可能性」の重視を主張し、社会哲学の領域では「漸次的社会工学」の理念を提起した。主著『探究の論理』『開かれた社会とその敵』『歴史法則主義の貧困』他。