柄谷行人を解体する

批評家・柄谷行人を―カント、マルクスを視軸にして―読む

僕が銀座線で渋谷に行くようになった理由

sasaki_makoto2006-05-15

カント『実践理性批判

 考えれば考えるほど、ますます新たな賛美と畏敬で心が満たされるものが二つある。私の上の
 星をちりばめた天空と、私の内にある道徳法則である。……無数の世界集合の眺めは、いわば
 私の動物的被造物としての意義を無に帰してしまう。動物的被造物は、短期間(どうしてか知
 らないが)生命力を与えられた後に、自分が生成してきた元の物質を惑星(世界全体のたんな
 る一点)に返却しなければならない。


小泉義之ドゥルーズの哲学』(講談社現代新書

  二つのDNA塩基配列が与えられたとする。人間のインシュリンの遺伝子の一部と、サルの
 インシュリンの遺伝子の一部であるとする。違う箇所に括弧を付して、両者を規約通り記号化
 して並べてみる。
  人間 CTC<A>CACCT<G>GTGGA
  サル CTC<C>CACCT<A>GTGGA


 実際、何故ユダヤ人虐殺を黙々と遂行したのかと尋問されたアイヒマンは、自分は厳格なカン
 ト主義者として無条件に定言命法に従ったまでだと答えたのだ。


「差異と反復」の意味は、「遺伝子」か「差別は反復される」か。