柄谷行人を解体する

批評家・柄谷行人を―カント、マルクスを視軸にして―読む

スピノザとわたしたち

スピノザ『国家論』(畠中尚志訳、岩波書店

マルチチュードの力によって規定されるこの権利は通常主権と呼ばれる。


アントニオ・ネグリスピノザとわたしたち』(水声社

こうした流れのなかで、一般意志の理論がルソーによってある種完璧に理解可能なものとなったのです。

信友建志「「成功への希望は反乱の傾向を生じさせる」 訳者解説に代えて」

 レベッカ・ソルニットによる同名(災害ユートピア)の著書が二〇一〇年に邦訳され、高名な批評家によって大手新聞の書評で紹介され話題になったということもあるし、また二〇一一年の東北地方太平洋沖地震のあとに、われわれが巨大な自然災害の前にしてなにができるのかをそれぞれなりに考え直すよすがになったこともあるだろう。