柄谷行人を解体する

批評家・柄谷行人を―カント、マルクスを視軸にして―読む

2009-01-01から1年間の記事一覧

atプラス 02

発売年月日 2009.11.05 [特集1 21世紀の市民社会――新しい共同性の論理] 21世紀の市民社会がそなえる、あたらしい自由な共同性とは何か、貨幣的尺度だけではなく、共同性を保証する経済学とは何か、市民社会のコミュニケーションを支える「公共のことば」とは…

ノモンハン事件、朝青龍

田中克彦『ノモンハン戦争』(岩波新書)一九三九(昭和一四)年夏、当時の満洲国とモンゴル人民共和国とが接する国境付近で、国境地帯の領土の帰属をめぐって、五月一一日から九月一五日まで四か月にわたる死闘が繰り返された。この戦争を指すノモンハンと…

社会運動の買い方

From: civil@prics.net 355号のみの購入も可能です。 また、送料をご負担していただくことになるのですが、ご自宅へお送りすること もできます。 『社会運動』500円+送料76円です。 市民セクター政策機構 徐 tel03-3325-7861 fax03-3325-7955 世田谷区赤堤4-…

明日、車で札幌なのでヘーゲルがあまり読めない

ヘーゲル『歴史哲学 上』(岩波書店)それ故に、第一の階級は神的なものを勧請したり、その御利益を人々に施したりする階級、すなわち波羅門(Stand der Brahmanen, Brahmana)である。第二の契機、または第二の階級は主観的な〔人間の〕力と勇気を看板にす…

社会運動 355 2009.10.15

柄谷行人と生活クラブとの対話

ヘーゲルのいう滞留は中国の停滞のことか

ヘーゲル『歴史哲学 上』(岩波書店)しかし、黒人はすでにヘロドトスに魔法使と呼ばれている。シナは古代においてすでに、今日のような状態に達していた。というのは、客観的な存在と、それに対する主観的な運動との間の対立がまだないために、変化というも…

アニソンとしての柄谷行人

キャッチーなメロディに マルクス、カントから任意の一節を 連呼する。 聞き手はマルクスやカント(を用いた批評)が 面白いと刷り込みされる。 東浩紀は柄谷行人・浅田彰を アニメソングまたはその登場人物として 解釈しているのだ。 ヘーゲル『歴史哲学 上…

札幌や東京に行く目的が増えたような

10月9日、新宿で12月、四谷で2月の柄谷行人の支払いをしてきた。 布袋寅泰のファンクラブ限定ライブも 曜日が違えばファンクラブに入って 申し込んだかもしれない。 ヘーゲルの次はスタロバンスキーか田中克彦か。 ヘーゲル『歴史哲学 上』(岩波書店)自由…

SMAPのSoftBankのCMは嫌だ

フランク『リオリエント』(山下範久訳、藤原書店) 訳注 ウォーラーステインらのいう「世界経済 world-economy」が、ヨーロッパに起源を持ち、漸次拡大した近代世界システムに対応する実体であるのに対して、フランクのいう「世界経済 world economy」は、…

アジアの吉牛

フランク『リオリエント』(藤原書店)彼は「文化が問題なのだ」と言い、私は決まって「構造が問題なのだ」と応酬してきた。 このようなヨーロッパ中心主義に対する多少とも良く知られた批判は、イデオロギーのレベルでは、すでにエドワード・サイード(1978…

寒いからB’zが来た天鳳で正油ラーメン

すすきのラーメン横丁で。 今度は中居正広か香取慎吾が来た店に。 ヘロドトス歴史は、ユーラシアを東と西に分ける想像上の線を互いにこえる動きによって特徴づけられる。 Perfume――「アイドル」を回復する3人 アンドレ・グンダー・フランク『リオリエント』…

「社会運動」355号(2009年10月号)

柄谷行人 掲載発送10/15市民セクター政策機構 http://www.prics.net/

今日は休みになったから図書館と西武かな

ソシュールNUMERO DEUS PARI GAUDET 神は偶数(対になる数)を喜ぶ マイケル・ジャクソンのニューヨーク・ライブは 2001年9月10日だったのか。 http://www.kiraku.tv/category/10438/movie/1/rjeLQXK1IsQ僕はマジソン・スクエア・ガーデン (釧路の小学校の…

冬のソナタの記憶

「やまと」という地名の文字として 中国の史書で使われている「倭」を用いていたが、 7世紀に「日本」という文字を使うようになり 後に「にっぽん」「にほん」と読むようになった。「なにわ」→「難波」→「なんば」と同じだと思う。 ヘーゲル『精神哲学』(…

11月1日は吉祥寺パルコで本を買おう

フェルディナン・ド・ソシュール書簡草稿ペンを持つことに病的なまでの恐怖を抱いていること、そして私がその執筆によって仕事の価値にまったく見合わない、想像を絶する責め苦を味わっていることを、あなたに告白しなくて済むのだったら、〔……〕はおよそ理…

登場の初めから美術市場が前提

■印象派はこうして世界を征服した フィリップ・フック〈著〉 中山ゆかり訳、白水社・2310円〈評〉柄谷行人 評論家朝日新聞 2009年9月27日

否定的なもののもとへの滞留(ジジェク)

ヘーゲル『精神哲学』(岩波書店) この分裂がもっている限定された意味――すなわち精神がこのように自分自身(精神自身)を否定するもののなかにあって自分自身の(精神自身)もとにあるということ――はなおいっそう詳しい展開を必要とする。この目的のために…

岡崎乾二郎対談/批評(創造)の現在シリーズ

岡崎乾二郎対談シリーズ 全5回|10月−2010年2月|18:30−21:30■第1回…………10月20日(火) ゲスト:郡司ペギオ-幸夫[理論生命科学]■第2回…………11月17日(火) ゲスト:斎藤環[精神科医]■第3回…………12月12日(土) ゲスト:朴裕河(パク・ユハ)[批評家・近代…

アジアといえば灌漑なのか

ヘーゲル『精神哲学(哲学体系III)』(船山信一訳、岩波書店)他の大陸すなわちアジアは、高地と、広い河によって灌漑されたもろもろの大渓谷との対立から成っている。

haveはなぜ過去を表すのか

ヘーゲル『小論理学』(岩波書店) ――Haben〔持つ〕は多くの言語のなかで過去を言いあらわすのに用いられるが、――これはもっともなことである。 ここにも――他の場合しばしばそうであるように――用語に逆転が生じるのであって、合理的(rational)とよばれるも…

亀井静香絵画展、眞鍋かをり、手塚眞を国際フォーラムで見た

ヘーゲル『小論理学』(岩波書店) 第三のアンティノミーは自由と必然の対立にかかわる。つまり世界のなかですべてのものは因果関係によってきめられていると見なされるべきか、それとも自由なもの、すなわち世界における活動の絶対的始点も存在すると想定さ…

戦争機械は「アンチ・オイディプス」に出てこない

ヘーゲル『小論理学(哲学体系I)』(真下信一・宮本十蔵訳、岩波書店)しかし真のそして自由な良心がどんな理性的な規定と掟を含むか、自由な信仰と思惟がどんな内容をもち、どんな内容を教えるか、この実質的な点に触れることを彼らは差し控えて、否定的な…

民主党が国家権力になるだけです

柄谷夫人と机を動かし、近くに飛騨五郎さんが座った。 柄谷行人氏は髪が短く痩せていて、入院している僕の父かと思った。 「民主党が国家権力になるだけです」そう発言した柄谷氏は、民主党大勝を評価する山口二郎氏と違う。「協同組合が競争に勝てる訳がな…

インドを超えて

jirreaux http://twitter.com/jirreaux スピヴァク、日本で語る みすず書房 G・C・スピヴァク、鵜飼哲監修、本橋哲也・新田啓子・竹村和子・中井亜佐子訳スピヴァクが言う「複数のアジア(Asias)」とは 岡倉天心の「アジアは一つ(Asia is one)」に対する…

西洋への分裂した対応 日本でも

■オスマン帝国はなぜ崩壊したのか 新井政美〈著〉 青土社・2520円 評・柄谷行人 評論家朝日新聞 2009年9月6日

第五回 長池講義

長池見附橋下の構造が アテネオリンピックでマラソンのゴール地点だった パナシナイコ・スタジアムと似ている。 http://www.pompoco.or.jp/nagaike/kouen/kouen_shisetsu/index.htm 都内の四谷から橋が移設されたのだろうか。 四谷には太田出版、近畿大学コ…

仕事でピップエレキバンの比布に行きます

加賀野井秀一『メルロ=ポンティ 触発する思想』(白水社) なるほど、当時、観念論的かつ独我論的な色彩を強めつつあった現象学的解釈に対し、この概念は、最初から世界の只中に投げ込まれている私たちのあり方を強調することによって、それと一線を画す格…

鳩山由紀夫は「AKIRA」の科学者に似ているのだが

『月刊Voice』9月号特別寄稿・私の政治哲学 祖父・一郎に学んだ「友愛」という戦いの旗印 鳩山由紀夫(民主党代表) http://voiceplus-php.jp/archive/detail.jsp?id=197

不景気の責任は自民党にあるか

【第三アンチノミー 自由】正命題 自然法則の原因性は、世界の現象がそれにしたがう唯一の原因性ではない。世界の現象を説明するためには、そのほかに自由による原因性も想定することが必要である。 反対命題 いかなる自由というものも存在しない。世界にお…

長池講義、参加出来るみたいです

『コーラン 中』(井筒俊彦訳、岩波文庫)これは『旧約聖書』「エステル書」に出て来るユダヤ人嫌いのペルシア人であるが、それが『コーラン』ではエジプト王パロの第一長老、すなわち大宰相となっている。この種のアナクロニズムは『コーラン』では普通の現…